映画パンフレット DVD
映画用絵コンテ集(徳間書店・A4判)
原 題:
崖の上のポニョ(Ponyo on the Cliff by the Sea)
製作国:日本
製作年:2008年(H20)
配 給:東宝
スタッフ
監督:宮崎 駿
アニメーション/作画監督:近藤勝也
美術/美術監督:吉田 昇
色彩/色彩設計:保田道世
撮影/映像演出:奥井 敦
音楽:久石 譲
声の出演
リサ:山口智子
耕一:長嶋一茂
グランマンマーレ:天海祐希
フジモト:所ジョージ
ポニョ:奈良柚莉愛
宗介:土井洋輝
ストーリー
好奇心旺盛なさかなの女の子ポニョは、過保護な父親フジモトのもとから家出し、人間のいる港町へやって来た。そこでジャム瓶にはまって困っていたところを助けてくれたのが、宗介という5歳の心やさしい人間の男の子。「ぼくが守ってあげるからね」という宗介の言葉に感激したポニョは、自分も人間になりたいと願い、父親ゆずりの魔法の力を発揮するが、そのために人間の世界に思いもよらない影響を与えてしまう。
アマチュア無線登場部分(徳間書店:アフレコ台本より)
宗 介「ポニョすごい!!」
居間の光が庭の草を輝いている。
リサ、アンテナをひろげている。風弱い。ポニョと宗介は部屋で見ている。
無線用の軽量アンテナを持って、左寄りリサin。
取り付けパイプに差し込む。コードを持って手伝う宗介。ポニョ、はだしで
ランタン娘、走り回る。大波は庭より高くドロドロとうごめいている。
生まれたばかりのような星達、ギラギラしている。リサ、アンテナを調整す
る。
宗介、あらぬ方を見ている。ランタンポニョ走ってきて、宗介とリサの間に
入る。
ポニョ「アンテナー、アンテナー」
チラッとポニョに目をやるが、宗介、リサを見上げ、
宗 介「リサ、みんなちんぼつしちゃったのかな」
リサ、厳しい顔。ちょっと視線を走らせて、闇空。
リ サ「あかりが一つもないね」
まっ黒な陸地、そこには星もない。海は水平ではなく、妙に歪んでどよもし
ている。リサ、うながして右へourしていく3人。
ふだん全然使わないので本に埋もれていた無線機が発掘され、液晶の光
が見えるが、ポニョのランタンもついている。
[SE]ザザー ザザ ジジ ピーッ ザー(電波騒音)
バリバリ ジジ ザーザーキィーン(次のカット内で弱くなる)
リサの手がダイヤルを回す。液晶の周波数の数字が動く。騒音ひどくなる。
ひじで耳を押さえるポニョ。
ポニョ「ウルサーイ」
宗介は心配。
宗 介「つうじない?」
リサ、子供達の前で深刻な顔はしない。とにかく送信する。
リ サ「電波という電波がだめみたいね。
こちらはJA-4(フォー)エルエル、JA-4(フォー)エルエル」
アンテナから電波が出る。
リ サ「耕一聞こえますか、こちらはリサと宗介とポニョです。
みんな元気ですよー」
リサ、二人にもしゃべらせる。
宗 介「これからゴハンをたべるよ」
リサ、マイクをちょっとポニョへ。ポニョ、伸び上がり大声を出す。
ポニョ「ハムー」