原作本(文春文庫) DVD
映画パンフレット(松竹・A4)
農業高校に通う2年生の朝倉。偶然北アルプスからの西崎の無線をキャッチする。
映画パンフレットより ©松竹
原 題:
ミッドナイトイーグル
製作国:日本
製作年:2007年(H19)
配 給:松竹
スタッフ
製 作:松本輝起、 早河 洋、 気賀純夫、 加瀬圭造
企 画:小滝祥平、 道谷信幸、 北川淳一、 亀山慶二
監 督:成島 出
脚 本:長谷川康夫、 飯田健三郎
原 作:高嶋哲夫(文芸春秋刊)
プロデューサー:依田正和、 野口照夫、 杉山 登、 伊藤仁吾、 藤木 啓
撮 影:山本英夫
音 楽:小林武史
出演
大沢たかお、 竹内結子、 玉木 宏、 藤 竜也
吉田栄作、 袴田吉彦、 石黒 賢、 大森南朋、 他
ストーリー
厳冬の北アルプスを登る、ひとりの男。かって世界中の戦場を駆けめぐ、生と死の現実を写し続けたカメラマン・西崎優ニ(大沢たかお)は、戦場でのある出来事に深く傷つき、追い討ちをかけるように妻も失ってしまう。病気の妻を顧みなかった自分を責め、今は山中でひとり、星空へ向けシャッターを切り続ける毎日。そんなあるとき西崎は、山でひとり轟音と共に空を駆け抜けていく赤い光りを目撃する。思わずシャッターを切る西崎、赤い光は、そのまま山の向こうへと消えていった―。
「総理、緊急事態です」
内閣総理大臣・渡良瀬隆文(藤竜也)の耳に突然飛び込んできたのは、米軍の戦略爆撃機・通称“ミッドナイトイーグル”が北アルプス上空で消息を絶った、という極秘情報だった。渡良瀬は安全保障会議を緊急招集、雪山戦闘に即応する自衛隊の特別部隊を編成し機体回収へと向かわせた。だが彼らを待ち受けていたのは…。
一方、西崎の高校山岳部の後輩であり、今は新聞記者の落合一郎(玉木宏)は、謎の赤い光の正体に強く興味を引かれていた。意気込む落合に背中を押されるように、西崎は北アルプスへ向かう。しかし、登り慣れたはずの雪山はいつもと様相を変え、異様な雰囲気に包まれていた。轟き渡る無数の銃声。白銀を赤に染める兵士たちの鮮血。
―自分は今、あの時と同じ戦場にいる!―
落合を連れ必死に逃げる西崎の脳裏には、今もなお自分を苦しめる忌わしい記憶が残っていた。
東京では、週刊誌「WISE」の記者・有沢慶子(竹内結子)が、落合から送られてきた写真の謎を追っていた。病気で亡くなった西崎の妻・志津子(相築あきこ)の、たったひとりの妹。彼女は西崎を…。慶子は、姉の忘れ形見であるひとり息子・優(佐藤弘起)を、西崎から引き取っり、育てていた。志津子の死から2年経った今も、彼女は西崎を許してはいない。
西崎と落合は、自衛隊員・佐伯陸佐(吉田栄作)から、赤い光の正体“ミッドナイトイーグル”の情報を入手し、猛吹雪の中、機が消息を絶った地点へと急ぐ。その頃東京では、慶子がひとりの工作員・平田俊夫(波岡一喜)と接触。その男から、北アルプスで起こりつつある、恐るべき事態の真相を聞き出した。
「ミッドナイトイーグルには、“特殊爆弾”が搭載されている…」
愛するもののかけがいのない命を守るため、人生を賭して戦い続ける西崎。迫り来る敵に背を向けることなく、ジャーナリストとして最後まで眼前の事実を世に伝えようとする落合。この国を守る自衛隊員として、自らに課された職務を全うすべく、懸命に歩を進める佐伯。苦悩する首相・渡良瀬は、この3人の男たちに日本の未来を託す他はない。そしてすべての運命を左右する事件の鍵を、ついに慶子が手にする―。
“特殊爆弾”の起爆まで、残された時間は2時間半。
果たして慶子は、西崎、落合、佐伯を救えるのか。そして未だかってない危機に瀕した、この国の運命は―。
映画パンフレットより