映画パンフレット DVD
CINEMA SQUARE MAGAZINE No.173より ©ドラゴン・フィルム
原 題:
同感 DITTO
製作国:韓国
製作年:2000年(H12)
配 給:ドラゴン・フィルム
スタッフ
製 作:ハンマック・フィルムズ&ホワイトリーエンターテインメント
企 画:イ・ドンゴン/イム・テギュン
製作総指揮:イム・ドンムン
脚 本:チャン・ジン/ホ・イナ
脚 色:チョン・ジン/ホ・イナ/キム・ジョングォン
監 督:キム・ジョングォン
撮 影:チョン・グァンソク
照 明:シン・ハクソン
編 集:キョン・ミンホ
録 音:ハン・チョルヒ
音 楽:イ・ウッキョン
美 術:チョン・ソルアート(カン・チャンギル)
アートディレクター:キム・ジョンテ
出演
キム・ハヌル ユ・ジテ ハ・ジウォン
パク・ヨンウ キム・ミンジャ
ストーリー
学制運動が激化する1979年のソウル。英文科の学制(キム・ハヌル)は、ある男子学生に恋をしていた。同じ大学に通う一年上の先輩で、最近除隊して復学したトンヒ(パク・ヨウン)だ。積極的ではないソウンはいつも遠くから彼を見つめ、怪我で入院中の親友ソンミ(キム・ミンジュ)に彼のことを熱く語っていた。
ある日、デモのミーティングをしているトンヒを盗み見していると、急に学生たちが廊下に出てきた。慌てて隣の部屋に隠れるソウン。しかしトンヒに見つかり、声をかけられる。どぎまぎして思わず近くにあった無線機を抱えているソウン。そのまま持ち帰ってしまった彼女は翌日返しに行くが、壊れているその無線機を結局貰うことになる。
皆既日食の夜、無線機から突然、男の声が聞こえてきた。恐くなったソウンはスイッチを切ってしまう。しかし、次の日も無線機が入った。「もしもし?」と答えると、「応答ありがとう」と昨日の男の声。彼の名前はイン(ユ・ジテ)。偶然にもソウンと同じ大学の学生だという。無線通信マニアの彼は、ソウンに初心者のマニュアル本を貸すことを約束する。
大学の時計塔の前でインを待つソウン。同じ場所でインもソウンを待っていたが、二人はなぜか会えなかった。無線でインを問いつめるソウン。しかし、話しているうちに二人は別々の時代に生きていることに気づく。なんと、インがいるのは2000年。21年もの時を超えて交信していたのだ。ソウンとインはそれぞれの時代の様子、好きな人のことなどを語りあい、心を通わせていく。
トンヒがデモで怪我をし、ソンミと同じ病院に入院した。心配で駆けつけたソウンは彼に頼まれ、骨折した腕のギブスにサインする。インに無線でそのことを話すと、彼は両親の出会いエピソードを思い出す。二人ともソウンと同世代で、同じ大学の出身だという。「母の名前はソンミ、父は一年先輩のトンヒ」と聞いて愕然とするソウン。愛するトンヒの結婚相手が、親友のソンミだなんて・・・・・。 信じられない思いで病院へと駆けつけるソウン。果たして。トンヒのギブスにはソンミからのメッセージが書かれていた。一方、インが1979年の女性との交信に夢中になっていくにつれ、不安を募らせている女友達がいた。彼にひそかに思いを寄せるヒョンジ(ハ・ジウォン)だった。しかし、インはそんな彼女の気持ちになかなか気づかない。
無線でソウンが泣くのを聞いたインは、アメリカへ行っている両親の昔の写真を見に、田舎へ帰る。そして、ソウンが愛している先輩とは、自分の父であったことを知る。彼女のことが心配になり、会いたくなるイン。彼は2000年のソウンを見つけることができるのだろうか・・・・・。
CINEMA SQUARE MAGAZINE No.173より