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番組タイトル ©TBSテレビ
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題 名:東芝日曜劇場 じゃがいもと三日月 |
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放 送 局:TBS系 |
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放 送 日:前編1985年10月20日 / 後編10月27日 21:00〜22:00 |
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共同製作:RKB 毎日放送、HBC 北海道放送 |
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スタッフ |
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脚 本:高橋正国 |
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演 出:甫喜本宏、 八坂 健 |
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出 演 |
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新藤栄作、 柳沢慎吾、 紺野美紗子、 上条恒彦 |
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浜村 純、 大和田獏、 あき竹城、 ほか |
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ストーリー
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<第一週>
北海道・喜茂別町の農村で暮らすじゃがいも農家の竜太(新藤栄作)と親友で旅館の息子の鉄也(柳沢慎吾)は仕事にはあまり情熱を持てず、酒場のマスター(上条恒彦)に開拓精神を吹き込まれても一向にやる気が出ない。そんな二人の前に河井咲子(紺野美沙子)という九州・竹田の美人があらわれ、二人とも一目ぼれしてしまう。
先日、鉄也の旅館に長期滞在していた蜂飼いの爺さん(浜村純)が山中での作業中に倒れ、アマチュア無線で助けを求めたのだ。それを傍受して救助したのが竜太だった。咲子はその爺さんの孫で、報を聞いて北海道に駆けつけたわけである。実は咲子も竜太と同じハムだということがわかり、すっかり意気投合してしまう。爺さんに、もしものために無線機を持たせたのも彼女だった。
咲子は中学の英語の教師で外国と交信したくてハムになったらしい。しかし仕事では理想の教育と現実の間で悩み、海外青年協力隊で自分を見つめ直そうかと考えていた。
爺さんの病気も快復したので九州へ連れて帰ることになった。最初は帰ることを拒んでいた爺さんだが、咲子の心情に気になることもあり、二人で九州に帰ることにした。蜂の巣箱を載せた2トントラックは運送業者に依頼するように鉄也に頼み北海道を後にした。ところが鉄也は30万円という運送代を自分のものにしようと企み、彼女に会いたい気持ちも相まって竜太と二人でトラックを運転して直接届けることを決意した。先方にも無断で2千キロ先の九州目指して出発したのだが・・。
<第二週>
トラックは順調に走行していたが、竹田の看板を見たとたんに気が緩み、居眠り運転でトラックを溝に落としてしまった。田舎の山道で周囲に家もない。気温も上昇しており、このままでは蜂が全滅してしまう・・・。竜太はとっさに無線機を持ちハム仲間に救助を求める。・・・必死で呼び続けていると、寺の住職(大和田獏)から応答があり、多くのハム仲間も現場を探して駆けつけてくれた。
ハム仲間の協力でなんとか蜂を死なせずに届けることが出来たのだ。しかし、再開した咲子はまるで元気がない。聞けば失恋したという。大学の助教授である彼が教授の娘と婚約したらしいのだ。その後彼は、婚約を白紙に戻して、もう一度咲子と話し合いたいといっているらしい。会おうかどうか迷っていると、竜太は会うべきだと説得する。
そんなおり、寺の住職らが竜太たちのために岡城跡で三日月型の岩に灯をともす観月会という風流な催しを開いてくれるというのだ(酔った勢いで言ってしまったのだが)。鉄也は帰る日を延ばそうというが、竜太は早く竹田を去りたかった。彼との話し合いの結果を聞くのが怖いし、告白するにも勇気がなかったのだ。
帰ろうとする竜太だが、爺さんに促されたり、マスターの開拓精神も思い出し、失恋してもいいから悔いの無いように思い切って彼女に告白しようと決意する。
観月会がいいムードになったところで咲子が戻ってきた。聞けば彼の言い訳に嫌気がさして別れてきたという。今がチャンスと思い、竜太は思い切ってプロポーズ(ハム的に)した。すると彼女はなかなか好感触だった。
翌日、竜太と鉄也は晴れやかな気持ちで喜茂別に帰ることができ、仕事に対しても熱意が出てきた。
しばらく経ったある日、咲子から無線で連絡がきた。プロポーズを受け入れてくれたのだ。
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