|
VHSカバー
|
|
|
題 名:CQ・CQ非常通信! |
|
放送局:日本テレビ放送網(NTV) |
|
放送日:1976年11月19日 20:00〜21:00 |
|
製 作:石原プロダクション、日本テレビ放送網 |
|
スタッフ |
|
監 督:竹林 進 |
|
脚 本:小川 英、四十物光男 |
|
出 演 |
|
石原裕次郎、小野寺 昭、宮内 淳、 |
|
沖 雅美、井上 純一、中田 博久、ほか |
|
ストーリー
|
|
七曲署管内で連続爆破事件が発生した。その全ての現場写真の野次馬の中に高校生らしい同じ少年、高山 修(井上純一)が写っているのを発見した。事情を聞くため署に連行するとともに、殿下(島刑事)とボンは少年宅を家宅捜索する。そこでアマチュア無線の設備を発見し、警察無線も傍受していたことを突き止める。 実は少年はJK1TPRというコールを持つアマチュア無線家だった。殿下の取り調べに対し、彼は「自宅にある2mのリグで警察無線を聞いて、爆破事件のことを知り、現場に駆けつけただけだ。ボクは犯人じゃない。爆破事件があった時間はちょうどDXの時間で、香港のハムと交信していた」と主張。ところが「あまり嬉しくて相手局のコールを忘れてしまった。ログにも記録していなかった」のだそうだ。 彼の持つ送受信機と運用した周波数では、いくらアンテナを調整しても電波は1,000キロから1,500キロしか届かない。香港のハムと交信するのは無理だ。しかし電離層の関係にもよるが南極や南米まで届いたという話も聞くから、香港と交信できることが“まったくないとはいえない”と殿下は捜査会議で仲間の刑事らに説明した。 個人局は開局していないがハムの免許を持つ殿下は、彼のアリバイを確認するために、地元のクラブ局・JA1YYDに立ち寄って21MHz帯で「ハローCQフィフティーン、こちらはJA1ヤンキー・ヤンキー・デンマーク。VS6、VS6、日本語の分かる方応答願います。6日前にJK1タンゴ・パパ・ロメオと交信した人を知りませんか。交信したのを聞いていた方でも結構です。至急応答して下さい。こちらはトウキョウジャパン。スタンディングバイ」と呼びかけるが、まったく応答はない。 この様子を自宅でワッチしていた少年は「ムダだよ。同じハム仲間だって、誰がそんな余計なことしてくれるか」とつぶやく。 ところがこの事件、ふとしたことで真犯人(中田博久)が浮上する。一流企業重役の息子で、ひき逃げを目撃された可能性がある婚約者を口封じで殺害しようとしていたのだ。 クルーザーで伊豆の別荘へ向かった犯人を追って、殿下もボートであとを追う。別荘の張り込み中に、東京にいる彼女の立ち寄り先に爆弾を仕掛けていることを知る。至急知らせなければと思うが周囲に電話も民家も無い。車で伊豆に向かったボンは渋滞に巻き込まれてまだ近くに来ていないためボンとの無線連絡(所轄系)も取れない。そこに犯人のクルーザーに2メーターのリグがあるのを発見する。 リグのスイッチを入れ「非常 非常 2メーター こちらのQTHは伊豆黒岩港停泊中のJK1エックスレイ ロメオ サンチャゴ マリンタイムモービル 、東京のJK1タンゴ パパ ロメオ応答願います ナカタサチコが危ない 応答願います」と必死に呼びかける。 そこへ犯人がクルーザーに戻ってきて猟銃を突きつける。殿下はとっさにマイクのPTTスイッチをロックする。 この一部始終をワッチしていた江ノ島のハム(JK1SXC)が、 「非常通信受信、こちらは江ノ島、JK1サンチャゴ エックスレイ チャーリー、東京のJK1タンゴ パパ ロメオへ非常通信です」 この非常通信を受けた少年が七曲署へ通報し、女性は間一髪難を逃れる。 伊豆ではボンも駆けつけ、格闘の末、犯人を逮捕する。 そこへタカヤマ少年から女性を無事救助したとの無線連絡(中継)が入る。少年と殿下と中継した江ノ島局が互いに無線で健闘をたたえ合う。 後日、殿下のクラブ局からの呼びかけを聞いていた香港のハム仲間が交信相手を探し出し、VS6からQSLカードが届いたと少年がカードを見せに来た。あらためてハム仲間の友情を思い知る殿下であった。
|
|
|
|
|